糖尿病教育入院のすすめ〜テーラメイドの教育入院
「重症だから入院になる」という入院ではなく、糖尿病について深く理解するための入院です。
糖尿病は、ほとんどの場合、自覚症状がありませんが、放置すれば全身のさまざまな器官を蝕んでいくという恐ろしい病気です。薬を飲んでも治るというわけではなく、一生涯つき合っていかなければならない病気です。
ですから、糖尿病がどんな病気か、放って置くとどうなるか、自分の病状はどの程度なのか、治療目標はどこにおけばよいのか、などを把握する必要があります。
これらを把握せずにただ漫然と薬だけ飲んでいても良い治療効果は得られません。
当センターでは医師、看護師、薬剤師、栄養士、臨床検査技師、理学療法士の専門家の講義を中心に、それぞれに合った食事指導、運動指導を行い、必要な方には、病状に合った薬物治療(インスリンや内服薬)を提供していきます。
また、どのようなタイプの糖尿病なのか、合併症が出現していないか、などの精密検査も行っていきます。
教育入院は、長期にわたり糖尿病とつき合っていくための動機づけとしても重要なものです。年齢や重症度にかかわらず(特に、初めて糖尿病と診断された方や、以前から糖尿病といわれているけど放置していたり、どんな病気かよく理解していないまま治療を受けている方など)、一度は入院されることをお勧めします。
ご希望の方はかかりつけ医にご相談ください。
食事療法は、お金もかからず、一番効果があります。
栄養指導は、外来でも受けられますので、ご希望の方はご相談下さい。
運動をすると体にいいことがたくさんあります。
しかし、合併症がある人の運動療法は注意が必要です。
主治医や糖尿病治療のメンバーとよく相談しましょう。
神経障害があると足のケガに気づきにくくなります。
毎日足の裏をチェックしましょう。
直接足の裏が見れない場合には、鏡を利用しましょう。
ケガの予防に靴下を履きましょう。
入院内容
入院期間:1週間、2週間コースなど
医師の指導:合併症、治療など
薬剤師の指導:薬物療法など
看護師の指導:日常生活の注意点など
栄養士の指導:個人栄養指導
理学療法士の指導:運動療法
検査技師の指導:自己血糖測定など
検査:レントゲン、心電図、血糖測定、 蓄尿による各種検査、 眼底検査、
神経伝導速度、血圧脈波、心・腹部エコー(CT、MRI、胃カメラなど)
食事療法:個人にあわせた糖尿病食(カーボカウントを含む)
運動療法:ウォーキング、自転車、ラジオ体操
薬物療法:インスリン、内服薬
個人の病状にあわせたオーダーメイドの検査と指導、治療を提供しています
糖尿病教育入院に必要なもの
かかりつけ医または健診の紹介状
筆記用具
運動ができる服装と運動靴
(食品交換表)
他は通常の入院に必要なもの
(糖尿病のテキストは配布します)
Team Diabetes Amakusa