被災された皆様には心から哀悼を捧げたいと思います。

私が中学1年になったとき、彼も教師の1年目。
私たちの中高教師を辞め、長く立教大学の教授でしたが、中高教育に戻ってました。
飲んだくれで、しょっちゅう二日酔いでしたが、こんな文章を書く人になりました。
「梅花春雨に涙す」と言う文末の言葉に、
中学1年生の私たちに、上田秋成や井伏鱒二を教えたのを思い出しました。

そこで今日は、原発事故と放射線の話を少しさせていただきます。
何が関係あるのか?と言えば、上田秋成は春雨物語、井伏鱒二は黒い雨です。

今日は春雨で、しばらく続くと思われ、放射線空間占領率が高い地域では、
雨に濡れると放射性物質が体に付着する可能性があり、今日明日は大丈夫でも、
今後ずっと続くことを考えれば、被爆については少しお知らせしておく必要があります。
できるだけ、事実を述べたいと思いますが、若干の憶測も入ります。

関東各地の放射線空間占領率が上昇していますが、これは雨による影響と言うより、
放水による放射性物質の飛散と考えるのが妥当かも知れません。

各地域の放射線空間占領率は「文部科学省のホームページ」などで見ることができます。

放射線物質の拡散状況は「オーストリア中央気象台のホームページ」で見られます。

1〜3号機の原子炉の構造では、チェルノブイリのような事故にはならないと仮定して、
今後のシナリオは、放水を続けながら、原子炉と貯蔵プールの冷却系を復帰する。
周囲の除染をし、燃料貯蔵プールに近づき(プールにひびが入っていないとして)、
被覆材からむき出しになっている燃料棒を取り出して再密封する。
この取り出しと再密封を人が安全にするのであれば、何年も先の話になります。

胃癌検診等と比較し、健康に影響がないなどと言っていますが、重要なのは時間です。
飯舘村のレベルでは2日に1回胃の透視を受けていることになります。
胃癌の集団健診は40才以上の人が年に1回受けます。
被爆の代わりに胃癌の早期発見、治療、あるいは大丈夫という安心を得られます。
飯舘村では何の利益もないまま、放射線を浴び続けるのです。
放射線空間占領率が1μSV/hを超える地域に居続けるのはいかがなものでしょうか?

(上記は時間とともに削除されるので、3月26日現在のものを貼っておきます)
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最後になりましたが、一緒に被災地に行こうと手を挙げた方々も、
もう一度よく考えてから、決めて下さい。
持って行くヨウ化カリウムは3月14日に改修されてありませんし、
「茨城県の情報」は内部被爆と外部被爆を一緒にした素人の意見で当てになりません。
(摂取されたヨウ素131の1割程度は甲状腺に集積します。短期間なら大丈夫だし、
 今のレベルでは大人には大丈夫そうですがセシウム137の半減期は30年です。)

春雨だけど、濡れずに行こう!

キーワード: 被爆
コメント(2件)
1   おじゃまいたします。
恩師の「校長メッセージ」、大変心揺さぶる内容でした。
わたし自身も子どもたちには大学進学を同じ理由で勧めるつもりでおりましたので、心強く思いました。
福島原発についてはテレビに出てくる有識者の方々が「心配ない」と主張しているのを「ほんとにそうなの??」と疑問を感じつつ見てました。
長期的な視野での専門的な知識を今後もぜひ、わたしたち一般市民にご教示願いますm(_ _)m
みどり URL 2011年03月21日 18時40分06秒     
2   管理人です
ご訪問ありがとうございました。
私は高校時代も、大学時代もかなり海を見に行きました。
放射線は専門外なのであまり専門的なことは言えませんが、
文部科学省のホームページでモニタリング結果をみれば、
1μSV/h未満  騒ぐほどではない
数μSV/h   外出はしないように
数十μSV/h  長引くこと必至、早いうちに転地を
となります。


災害対応や復旧・復興をする実行部隊の方々は、
産総研GEOGrid災害対応タスクフォース も見てください。
http://bit.ly/hmocya
管理人 2011年03月22日 11時22分23秒     

 

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