日本糖尿病学会から6月7日付けで、

「新しい糖尿病診断基準と国際標準化 HbA1c 運用に関する声明」

が発表になりました。


以下一部抜粋です。


(4)2010 7 1 日以降,新しい診断基準に従って糖尿病の臨床診断を行うが,本学会が別途告示す る日時までは,HbA1c については現行の JDS 値で表記された HbA1c(JDS)値を用いる.本学会が別途 告示する日時以降は,国際標準化された新しい HbA1c 値を用いる. 


(5)HbA1c を用いた血糖コントロール指標と評価に関しては,当面本学会が発行する「科学的根拠に 基づく糖尿病診療ガイドライン」・「糖尿病治療ガイド」等で示されている現行の JDS 値で表記された HbA1c(JDS)値を用いた血糖コントロールの指標と評価を用いる.現在検討中の国際標準化された新 しい HbA1c 値を用いた新しい血糖コントロールの指標と評価については,前記(3)の別途告示する 日時を以て,使用を開始する. 


(6)日常臨床,検診・健康診断などにおいて国際標準値の使用開始後も,検査結果の印字は原則とし て HbA1c のままとし,変更日時を以て現行の JDS 値か新しい国際標準化値かを区別する.変更後の一 定の期間は,国際標準化された新しい HbA1c 値であることを検査結果の脚注などに付記することが望 ましい.


当院のHbA1c測定器は、本年10月1日から併記可能状態になる予定ですが、上記(6)によれば併記は日本糖尿病学会が指定する変更日時を以て行うことになると思います。

患者さんへの周知徹底をかなりうまくしないと、かなりの混乱が予想されます。


尚、糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告」も同時に発表されています。


掲載されている場所は「日本糖尿病学会」ホームページです。


診断基準、HbA1cに関しては、診断基準の作成やHbA1cの運用に携わっている、

熊本大学の荒木教授から8月16日にご講演をして頂きます。

詳しくは、カレンダーの8月16日を見てください。

2010年06月10日更新
キーワード: 糖尿病